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 『ファイアーエムブレム 封印の剣』(ファイアーエムブレム ふういんのつるぎ)は、日本で2002年3月29日に発売されたシリーズ第6作である。対応機種はゲームボーイアドバンスで、携帯ゲーム機向けとしては初のシリーズ作品であると同時に暗黒竜からトラキアまでの中心開発者(ディレクター)であった加賀昭三IS退社後、成広通を中心とする新体制下で開発された最初のシリーズ作品でもある。日本以外の国では発売されていない。WiiU向けのバーチャルコンソール版配信開始日は、2015年9月2日。

ストーリー[]

かつて、エレブ大陸を二分した「人」と「竜」が覇権をかけ争った「人竜戦役」。

それに勝利した「人」は、姿を消した「竜」に代わって、大陸全土へと広がっていった。

それから千年近い時が流れ…


大陸は、華やかで高度な文化を誇る西の「エトルリア王国」、

派手さはないが堅実な文化と、質実剛健な気風をよしとする東の「ベルン王国」

この二大王国と、それにはさまれる小勢力達、

これらのバランスによって全体としては安定を保ってきた。


ところが、その安定が突然崩れた。

東の大国「ベルン王国」が、国王ゼフィールの命の元、各地へと侵略を開始したのである。


大陸南方の小勢力「フェレ家」の嫡男「ロイ」は、

病気の父に代わりフェレの軍を率いて敢然とその侵略に立ち向かっていく…。

(公式サイト「ストーリー」より引用[1]

本作の特徴[]

  • 簡略化されたゲームシステム
 前作「トラキア776」のシステムが非常で難解であったのに対し、次回作となる本作「封印の剣」ではシステムのかなりの部分が簡略化され、「トラキア」以前の作品に近いゲームプレイが可能になった。また騎乗ユニットの攻撃後の再移動はごく僅かな例を除いて不可能となり、GC「蒼炎の軌跡」で再び導入されるまでシリーズには登場しなかった。
 前述の簡略化に伴って、本作では「疲労」「捕獲」などのトラキア776で新たに導入された要素が大幅に削除されたが、「体格」関係のシステムは続投となった。「かつぐ」は「救出」に、「人交換」は「引き渡し」「引き受け」と名称が変わり、これらのシステムはその後のシリーズに新たな戦略性を与える事に成功している。
  • 「支援」システムの大幅な変化
 これまでの「支援」は、ユニット毎に固定されたキャラクター間で補正が発生するという、言わばマスクデータの存在であった。しかし本作ではこれらの支援関係をある程度自由に結ぶ事が可能となった。この「支援」の効果で発生させる数値補正は、各ユニットの持つ属性によって変化するため、ゲームプレイにおいてはこれらの支援関係の構築を戦略に組み込む事も必要とされる。
 また本作からは、3段階ある支援レベルを深める際に発生する「支援会話」が導入された。この会話は各キャラクターの背景やゲームの世界観を掘り下げる為の非常に有用な手段でもあり、本作で好評を博したこのシステムは次回作「烈火の剣」以降のほぼ全ての作品に組み込まれ、ファイアーエムブレムシリーズの大きな特徴の一つとして扱われる事も多くなる。
  • 「甦る炎の紋章」
 本作は新体制下で開発された初のシリーズ作品であるためか、「暗黒竜と光の剣」や「紋章の謎」のオマージュと思われる要素が非常に多い。例えば1章での主人公以外の出撃ユニットは、主人公のお付きの老騎士と、赤と緑がパーソナルカラーのソシアルナイト2名、アーチャーとアーマーナイトであったり、2章では傭兵1人と戦士2名の同時加入や、自軍側でのペガサス三姉妹の登場など、様々なものがゲーム中に散りばめられている。本作のキャッチコピーは「甦る炎の紋章」であり、原点回帰が強く意識されていた事も窺うことができる。
  • トライアングルアタックの復活
 自軍ユニットでは「紋章の謎」以来となるトライアングルアタックが、本作では久々に導入された。これもおそらくは、原点回帰を意識したものであろう。本作のトライアングルアタックはペガサスナイト三姉妹が使用できる[2]ほか、オスティアのアーマーナイト3名が使用可能である。飛行ユニット系以外でのトライアングルアタックは、「聖戦の系譜」で敵が使用してくるものを除けば、本作と「蒼炎の軌跡」「暁の女神」のみである。
  • 通信機能の実装
 本作は携帯機で発表されたタイトルであるため、通信機能を介した他プレイヤーとの対戦機能が初めて実装された作品でもある。本作では「通信闘技場」というモードでチームを編成し、相手のチームと対戦するというものになっている。また次回作「烈火の剣」では、本作との連動を行う事によって解放される要素が存在していた[3]
  • トライアルマップの導入
 これまでのシリーズ作品では、ゲームはクリアしてしまえばそこで終わりであった。しかし本作ではクリア後の要素として、「トライアルマップ」のモードが導入された。このモードではクリア済みのデータを使用して、本編中のマップとは一味も二味も違ったマップに挑む事となる。またこのモードでは、クリア時に加入・生存していた自軍ユニットに加え、ゲーム中では使用できなかった敵キャラクターやNPCキャラクターを使用する事も可能である。これらのユニットは周回数によって解放され、能力も高いユニットが多い。
  • 独立したキャラクターとしての輸送隊ユニット
 本作と次回作「烈火の剣」では、個性を持った一人のユニットとしての輸送隊ユニットが登場する。このような特徴を持つ輸送隊ユニットはこの2つの作品でしか登場せず、このユニットに限っては体力が0になってもマップから離脱するのみで、次の章からは再び出撃させる事が可能である。
  • コミカライズ作品との連動
 本作はコミカライズ作品との連動を行った唯一の作品である。ゲーム中では漫画「覇者の剣」に登場するキャラクターの武器が入手できるほか、スタッフロールにも漫画版の原作者・作画者の名前が掲載されている。また、次回作「烈火の剣」でも、「覇者の剣」に登場した地名が地図上に存在している。

世界観[]

エレブ大陸を参照。

登場人物[]

ファイアーエムブレム 封印の剣の登場人物一覧を参照。

テレビコマーシャル[]

 第1作「暗黒竜と光の剣」のオペラ調CMをリニューアル。これに伴い、暗黒竜の当時は一部のみ存在したファイアーエムブレムのテーマの補作が行われ、サウンドトラックに完全版が収録された。

 	CM_ファイアーエムブレム_封印の剣_(GBA)_Fire_Emblem_The_Binding_Blade 	 			  

表題について[]

  • 開発段階での仮称は「暗闇の巫女」(くらやみのみこ)であった。この副題は、本編中ではイドゥンの二つ名として使用されている。
  • 本作の副題「封印の剣」の英訳は、集英社が日本で2004年に刊行したキャラクターズでは表紙に「THE SWORD OF SEAL」と記載されているのに対し、北米版の公式サイトに掲載されている解説文では「The Binding Blade」とされている[4]。また、日本国外では他のシリーズ作品と同様にナンバリングを用いて「Fire Emblem 6」、略して「FE6」と記載されることも多い。

脚注[]

  1. https://www.nintendo.co.jp/n08/afej/story/index.html
  2. 17章以降の分岐でイリアルートに進んだ場合のみ
  3. 本作との連動を行わない場合でも、周回を重ねる事によって解放される
  4. Fire Emblem History

外部リンク[]

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